こんにちは　"N"です

３月に入り朝晩の冷え込みはありますが、日差しが柔らかく感じられますね

私はこの季節に咲く花桃（ハナモモ）がとても好きです

そしてこの花を見るたびに、思い出します...

１１年前の今日、東日本大震災がありました。

まさか、自分が生きている間にこんなに大きな震災があるとは思ってもみませんでした。

その時私は、柏の方から帰宅するために運転中でちょうど信号待ちをしていました。

今までに感じたことのない恐怖...　揺れ動く電柱に波打つ電線...

何があったのかわからなくて、慌ててテレビをつけて目に飛び込んできた映像に言葉を失いました。

津波の映像に涙が止まらず、恐怖に怯えながらやっとの思いで帰宅。

自宅付近になればなるほど、あちこちで瓦が落ちていて、液状化はひどく、道路はまるでジェットコースター。

必死に運転しながらも当時中学３年だった息子と、中学１年だった娘のことで頭がいっぱい。

幸い、息子の中学はテスト期間だったので、早い電車に乗って帰ってきていましたが、物が散乱している部屋に入り

息子の顔をみて涙したことを鮮明に覚えています。

あの大きな体で、テーブルの下に潜り込み、『テレビが倒れてくるのは支えられなかった。画面われちゃった。』と。

無事ならばそれでいいよ...

娘はまだ学校にいる時間だからきっと大丈夫。そう自分に言い聞かせたものの、携帯はつながらず、娘から連絡が来るまでは

気が気じゃありませんでした。その後、体育教官室の電話が使えたから先生にかけさせてもらったと、娘からの電話。

『電車も動いていないし、学校に泊まる友達もいるんだけどどうすればいい？』

『何時になるかわからないけど、お父さんが必ず迎えに行くからそれまでは学校にいてね。』

娘が帰宅できたのは日付が変わる頃でした。

あっという間の１１年...

長かった１１年...

それぞれの立場で感じ方は違うのではないでしょうか。

東日本大震災の行方不明者２５２３人、死者は１万５９００人...

警察庁は９日、３月１日現在の東日本大震災の被害状況を発表しました。

死者は前年から１人増えて１万５９００人（災害関連死を除く）、行方不明者は３人減って２５２３人。

新たに判明した死者は、昨年２月に宮城県東松島市で遺体が見つかり、翌月身元が特定された女性（当時６１歳）。

他に岩手、宮城両県で見つかっていた２遺体の身元が特定されました。今も身元が分からない遺体は岩手で４７体、

宮城で６体あり、両県警が特定作業を続けているそうです。

被害はあったけれど、私たち家族はみんな無事でいられました。

被災した方、被災者のご家族の気持ちを思うといたたまれません。

今なお、行方不明の方がこんなにもいるなんて...

コロナ禍で大変な現在だけど、この東日本大震災を風化させてはいけないと思います。

辛いこと、苦しいこと、みんな人それぞれ悩みもたくさんあると思います。

それでも私たちは生きています。

一歩ずつ、一つずつでいいから、前に進まなければいけません。

自分にできることは些細なことかもしれないけれど、何か一つでも人の役に立つことができたら...

当たり前の幸せに感謝しなければと思います

私の好きな『枝垂れ花桃』は桜のように脚光を浴びることはないけれど、こんなに綺麗な花を咲かせてくれます

太い幹や枝に突然変異が生じると、幹や枝ごと赤と白に咲き分けます

更に、枝の先端や花の中で突然変異が生じた場合も、花ごとに赤と白になったり赤と白の斑入りの花になります

植物でさえ、突然変異にも負けずに私たちに綺麗な花を見せてくれます。

みんな一生懸命

毎年、この花桃を見るたびに、またこの季節が来たんだなぁ...

何か自分にできる事をさせてもらおう。。。　そう思う"N"なのでした