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2016/11/25

新築

木材の乾燥は?

#お仕事#本物の家づくり

今日は木材の乾燥について書こうと思います。最近リフォーム、リセット住宅、解体して新築のお客様が非常に増えてきました。昔は木材を乾燥するのは自然に乾かす方法だったと思います。ですので柱が出てくると90mmはないんじゃないか?と思う柱が出てきてビックリします。何十年もかけて乾燥して細くなったんでしょうねぇ(地震にも耐え何十年も本当に頑張りました!見ていると愛おしくさえ感じます)

以下は引用しての解説になります(グレーの文字)

木材は天然乾燥、人工乾燥後に住宅に使われますが、日本において天然乾燥では髄(樹芯)を持った材料は100%表面割れすると言われていますが、その割れを抑制する人工乾燥です

天然乾燥での到達可能な含水率は平衡含水率【伐り立て生材を屋外に長時間放置すると、大気中の温度と湿度に応じて木材中の水分は次第に蒸発し、ついには大気と平衡状態になる。このときの含水率をいい、日本における平衡含水率は約15%と言われている】であり、到達後は気候など環境の変化に応じて吸湿脱湿を繰り返し、平衡含水率以下にはなりません

一方、人工乾燥は熱エネルギーなどを加えることによって、そこからさらに低含水率域まで到達させることができる上に、任意の乾燥状態に調整することが可能です

冷暖房の普及していなかった頃の隙間だらけの昔ながらの家なら天然乾燥材で十分でしたが、今日のように気密性が高まり、しかも住環境が人工的に容易に調節できるようになると、天然乾燥材の到達含水率である平衡含水率よりさらに乾燥が進み、使用場所によっては10%を下回ることもあるため、あらかじめ予想される含水率域まで乾燥させておく必要があります

栞の家で使っている構造材、床はこの特許を取得した乾燥材を使用しています。柱を出す(真壁)で柱がパキパキ割れるわけにいきません

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乾燥機出庫時の計測で内装材で5%以下、構造材で10%以下の含水率基準で乾燥させています。JAS基準よりも厳しい基準をクリアしています。暖房機器の発達、高断熱高気密住宅の浸透にともない、過酷な室内環境でも木材の変形を極限まで抑えることに成功しました。120mmの柱を切り出すときはそれ以上の太さの柱を入れて乾燥し、そして120mmの柱を製材します

「栞の家」のモデルハウス(2014年5月にオープン)を見て頂ければわかりますが、床に隙間ができることも、曲がることもないのです。柱が割れている箇所は今のところ見当たりません。冬は薪ストーブでガンガン暖房し、夏はエアコンで毎日朝から冷やしています。(丸柱は人口乾燥ができず自然乾燥ですので割れました)

こうして乾燥にも拘った「栞の家」ぜひ見て頂きたいです

PS:ツッキーに続きモナも入院してしまいました。元気なので心配ないと思いますが、家にいるはずなのにいないって変ですね、かなりさみしいです。明日には帰れるかな?ワンコもですが、人間のノロウィルスも流行っているそうで、気を付けましょうね!

香取市注文住宅ウィズホーム
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